皮下脂肪を漢方薬で落とす

体脂肪といえば皮下脂肪と内臓脂肪がありますが、その違いを簡単に説明しておきましょう。実はこの２つは脂肪の種類が違うわけではなく脂肪の付く場所が違うということです。


皮下脂肪の方は尻や太ももなど下半身に付きやすく、３０～４０歳代の女性には特に多く見られ、スタイルの悩みの大きな原因にもなっています。この皮下脂肪は一度付いてしまうと、そう簡単には落ちないという困った特性があり、上半身は細いのに下半身が太いという場合は体重が標準レベルでも皮下脂肪がついていると思った方がいいでしょう。


もうひとつの内臓脂肪はお腹周りに脂肪がつきやすく、こちらは男女問わずに見られる状態です。この内臓脂肪はメタボリック症候群と強い関係があるので、皮下脂肪と違って健康上は非常に危険な脂肪ということになります。


「最近お腹が出てきたけど腕や足は細く、体重もそんなに増えていない」という人が実は危険で、基本的にお腹のみ太ってきたという場合は内臓脂肪に注意なのです。


では、皮下脂肪の方はスタイルだけの問題かといえば決してそんなことはありません。最近話題になっている睡眠時無呼吸症候群や、夜間頻尿、貧血、O脚になりやすい変形性膝関節症、不妊症、肝硬変など、皮下脂肪を原因とする病気も多くあり、スタイルを気にしないから放っておくなどは好ましくありません。基本的には、食事量をしっかりコントロールして適度な運動も行い、脂肪のつきにくい体作りをしていくことが大切なのです。